JenkinsのPipelineを作成する際に、都度ページを開いて反映したり、
コミットしてからビルドを行うのは非常に手間です。
VSCode
のJenkins Jackは手元のPipelineを直接実行する事ができます。
Jenkins Jack
について詳しくはGitHubをご覧ください。
https://github.com/tabeyti/jenkins-jack
初期設定
MarketPlaceのページはこちら
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=tabeyti.jenkins-jack
チュートリアル
https://github.com/tabeyti/jenkins-jack/blob/master/TUTORIAL.md##setting-up-a-connection
サイドバーにJenkins Jack
アイコンが表示されたらJENKINS CONNECTIONS
の右にある+ボタンからJenkinsを追加します。
複数追加することができ、「右クリック」->「Select」で切り替えます。
これはsetting.json
にjenkins-jack.jenkins.connections
として保存されます。
主にできること
JENKINS CONNECTIONS
登録されたJenkinsの一覧です。アクティブにできるのは1件なのでSELECT
で切り替えます。PIPELINES
パイプラインのジョブ、JOBS
はすべててのジョブが表示されます。QUEUE ITEMS
ビルドキューのジョブが表示されます。NODES
ノードが表示されます。
色々行えますがパイプライン実行のみ説明します。
Pipelineとスクリプトをリンクさせる
VS Codeから実行するにはまず手元のファイルとJenkinsのジョブをリンクされます。
PIPELINES
からリンクしたいジョブを「右クリック」->「Add Script Link」でスクリプトのファイルを選択します。
リンクされたファイルのパスは絶対パスで保存されるため、
VS CodeのSetting Sync
で同期している場合に他環境だと変になります。
そのためsettingsSync.ignoredSettings
除外しておくのが良いと思います。
{ "settingsSync.ignoredSettings": [ "jenkins-jack.pipeline.tree.items" ] }
Pipelineのビルド
リンクできたらコマンドパレットからJenkins Jack: Pipeline Execute
を選択するか、
PIPELINES
でジョブを選択してExecute
します。
ビルドの出力はVS CodeのOutput(Pipeline Jack)に表示されます。
ビルドパラメーターの指定
初期設定だとPipelineをリンクするとスクリプトと同階層に*.config.json
ファイルが生成され、params
でパラメーターを指定できます。
リンク時点だとparams
が空になっておりパラメーターが書かれていないnull状態です。
一度config.json
ファイルを削除してからPipelineを実行するとパラメーターのデフォルト値が書かれたconfig.json
にできます。
{ "name": "pipeline", "params": { "hoge": "hello", "fuga": "world" } }
パラメーターを増やしたりデフォルト値を変更させたりしても自動では更新してくれません。
Pipeline › Params: Interactive Input
がtrue
だとビルド時に入力することもできます。